タイ人

タイ人

タイ人とはタイ国籍を持つ者を指す。タイ国籍を保有する者の中には、マレー系や華人等も含まれているため、タイ人とタイ族は同一ではない。歴史的にはタイ人というのは中央平原部のシャム人と呼ばれた人々を指していたが、タイ政府が大タイ民族主義を促進し、周辺のタイ系･非タイ系民族をシャム人へ同化させる政策を採用したため、タイ国籍保有者のすべてがタイ人ということとなった。

改正2508年タイ国籍法（1965年）によると、タイ国籍を生まれながらに取得するためには「父母のどちらかがタイ国籍保有者であること」が定められており、属人主義的な面がある一方、「タイで出生した者（ただし、永住権を持つ両親を持つ場合のみ）」という属地主義的な傾向もあり、両方を兼ね備えていると言える。

タイの北部には様々な山岳民族が暮らしており、彼らは肌の色も比較的白い。ラオスと隣接しているイサーン地方と呼ばれているタイ東北部では、人々は比較的肌の色が濃い。南のマレーシアとの国境に接近するに連れて、イスラム系のタイ人が増加する。肌の色はかなり濃い。4カ国（ラオス、ミャンマー、カンボジア、マレーシア）との国境が接触していることから、特にそれぞれの国境付近には、隣国の文化や言葉も行き交っている。

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